小説 まもって守護月天!オリジナル第二弾
あなたのバースデー
いつもよりいい天気な今日この頃。七梨太助はすごい災難にあっていた。
「七梨先パーイ!!これ一生懸命作ったんですぅぅ。食べてくださぁーい!」
花織が自分で作ったお弁当を片手に太助を追いかけ回していた。しかも、その後ろにはルーアンまでもお弁当を片手に追いかけていた。
「ちょっとアンタ!あんたのえたいの知れない弁当なんてたー様が食べるわけないでしょ!」
花織の弁当は何かアメーバのような物体が緑色の煙を出していた。
「ルーアン先生だってそのしゃべるお寿司は一体何なんですか!」
ルーアンの弁当はいつものように食べ物に陽天心がかかったお寿司だった。
「あのな〜!俺にはシャオのお弁当があるから別に作ってこなくてもいいんだよ!」
太助はシャオの弁当を抱えて言った。
「ルーアンさん。ルーアンさんのお弁当もありますから。」
シャオはルーアンにお弁当を差し出した。
「ふんっ!今日はシャオリンの弁当で勘弁してあげるわ!」
ルーアンはシャオの作ったお弁当食べながら言った。
「いつもシャオ先パイのお弁当ばっかりずるいですぅぅ」
花織はガッカリして帰っていった。
「太助ぇ。お前も苦労するなぁ」
たかしが太助によって来てシャオの弁当をつまみ食いした。
「あ!お前ぇぇぇ!」
太助はすぐに弁当をかくした。
「いいじゃねぇかぁ!弁当のひとつやふたつ!」
たかしは太助の卵焼きを食べながら言った。
「ねぇ。たかしくん。そんなつまみ食いなんかしなくったってぇ」
乎一郎がたかしに言った。
「だって乎一郎!太助は毎日シャオちゃんの手料理食べてるンだぜ!」
「あっ!太助君!そろそろお昼休み終わっちゃうよ!」
キーンコーンカーンコーン
「あっ!」
太助はシャオのお弁当を少ししか食べられなかった。
そして、放課後掃除の時間………………
「なぁ太助。お前もうすぐで誕生日だろ?いいよなぁ」
たかしは雑巾を絞りながら言った。
「え?何で?」
太助はほうきをはきながら聞き返した。
「だってほら。お前ン家にはさぁ。シャオちゃんもいるし、キリュウちゃんもいるだろ?だから誕生日なんてすごく祝ってもらえるよなぁ」
たかしはうらやましそうに言った。
「そうだよねぇぇ。太助君。ルーアン先生から何かもらえるんだもんねぇ」
乎一郎もうらやましそうに言った。
(それは、お前だけだと思う……)
太助とたかしはそう思った。
「でも、俺の誕生日知ってるのはもう俺だけだし……」
太助はため息をついた。
「え!なんで?シャオちゃん達には教えてないのか!」
たかしはびっくりした!
「まぁ言っても言わなくても別にどうってことないし」
太助は浮かない顔で言った。
「どおってことないだとぉぉぉ!!」
たかしは太助に怒鳴った。
「俺がシャオちゃん達に教えてきてやる!!」
たかしはすごい勢いで教室を飛び出した。
「あ、おい!まて……行っちゃった……」
太助はたかしを止めることができなかった。
「太助君。誕生日を誰も覚えてないってわけないでしょ?」
乎一郎は慰めのように言った。
「まぁ、覚えてるのか覚えてないのか?わからないんだよなぁ」
太助は悩んだ。
「でも、たかしが言いに言ったからもうみんなに知れわたっちゃったかな?」
「うん。そうだね………でもさたかしくんだって太助君のために言いに言ったんだからそこだけはわかってあげてくれないかな?」
「あぁ。わかってるさ!」
そして、太助が家に帰るといつもと変わらない風景だった。
「ただいま!あれ?」
太助は一体どうしたのかわからなかった。
「たかしはあきらめたのかな?まぁどうでもいいことだけど」
太助は独り言を言いながら自分の部屋に入った。
そして、下では…………
「よぉーし!太助は自分の部屋に入ったな。じゃあこれから太助の誕生日を祝う計画を練ることにしよう」
なんと、那奈達はたかしからすべて聞いていたのだ。
「でも那奈さん?太助様はなんで黙っていたんでしょうか?」
「それはなぁ〜。太助は今まで一人だったから誕生日なんてほとんど関心がなかったからなぁ〜〜」
シャオと那奈は太助について話し合った。
「那奈さん?このことはやっぱり内緒にしたほうが………」
「あったりまえよ!内緒にしてパァーットやるんだよ!」
「ふぁ〜。そうなんですかぁ〜」
どんどん計画が広がっていく……
「で、一番大事なのはやっぱりプレゼントだな!あいつがすきなものかぁ?一体何なんだろうな」
「主殿は自分のことなんてほとんどはなさないからな」
キリュウが悩みつつ言った。
「那奈さん?何でルーアンさんを呼ばなかったんですか?」
「あいつが来ると計画が台無しになる!あとプレゼントはシャオが決めてくれ」
「え!私が……ですか?」
「あぁ。シャオに選んでもらったほうがいからな!」
刻々と時間が過ぎて内緒のパーティー四日前……………
またあのお騒がせな二人組みが手を組んでいた。
「那奈姉!今度こそ成功させようぜ!」
「あったりまえよ!ここでやらなきゃもう一生チャンスは来ないかもしれないからな!」
「よし!シャオ!一緒にプレゼントを決めよう」
「はい!」
、と言うわけでシャオ達三人は太助へのプレゼントを買いに行った。
「那奈さん?太助様が好きなものって一体何なんですか?」
「えっ?!」
「もしかして…………那奈姉知らないんじゃ?………」
翔子の予想は的中。太助の好きなものなんて知らないようだ。
「どうすんだよぉ。那奈姉ぇ」
「どうするもこうするもわからないものはわからないんだよ!」
二人の口論は続いた…………
「あの……みなさん?わからないものは聞いたほうが…………?」
「ダメーーーーーッ!!絶対聞いちゃだめ!!」
「は……はい……」
そのころたかし達は…………
「えっ!太助君の誕生日ぃぃ!!」
出雲は驚いた。
「なっ!いいだろ!お前も参加してくれよ!」
「お願いします!出雲さん」
たかしと乎一郎は一生懸命頼んだ。
「う〜ん?……わかりました。参加しましょう!ただし!プレゼントはもっていきませんよ」
「よっしゃぁぁ」
たかしは飛び上がった。
「よぉし!!次は花織ちゃんだ!!」
たかしは花織を探しに走っていった。
「えぇ!七梨先パイの誕生日!何で言ってくれなかったんですか!」
花織はたかしを怒鳴った。
「仕方がないだろぉぉ。太助の誕生日知ってるの俺達だけだったんだからぁぁ」
「そうだよ。花織ちゃん。知っていたのは僕達だけだったんだからぁ」
乎一郎は一生懸命説得した。
「そうですか……じゃあ今からじゃプレゼントが間に合わないじゃないですかぁぁ!!」
花織は残念そうに言った。
「ねぇキリュウ?聞いたぁぁ!」
「あぁ」
ルーアンとキリュウは七梨家で太助の誕生日が四日前だということがわかった。
「どうする?…………私達何も知らないわよ」
「うむ。」
「もうこれは仕方がないわね。私達は密かにパーティー会場を作るしかないわね」
ルーアン達はパーティーの飾り付けに取り掛かろうとしていた。
「ふぅ……シャオもルーアンもキリュウも那奈姉も一体どこに行ったんだろう?」
そしてパーティー三日前の学校……………
「おはよう!太助にシャオちゃん!」
たかしはいつものように太助に接した。
「おぉ。たかし」
「おはようございます!たかしさん」
「シャオちゃんちょっと………」
たかしはシャオを連れてどこかへ行ってしまった………
「おい、ちょっとたかし!ったくシャオをどこへ連れてったんだか………」
たかしは急いで翔子達のいる秘密の場所へ向かった。
「はぁ、はぁ……連れてきたぞ」
「よし!全員集まったな。ではこれから太助の誕生日パーティーの計画を発表する。那奈姉!」
「おう!」
那奈が大きい計画表を出した。
「まず、今回のメインは太助にシャオからプレゼントを渡すことが大事だ!」
「まぁ。太助君にとって年に一度のうれしい日ですから今回は我慢しましょう」
「う〜ん。七梨先パイのためだからわたしも我慢します」
計画はすごく長かった………
「えぇ〜最初にパーティー会場の設備だが……この前勝手に会場を作ろうとしたルーアンとキリュウに会場を作らせることにした。そして、会場の設計図はもう出来ている……ルーアンチームはパーティー当日に会場を作ってもらう」
「えぇぇ!!当日ぅぅ!」
「大丈夫だよ。陽天心を使えば出来るだろ?小さく作ったものをキリュウに大きくしてもらえばいいだろ?」
「そうね」
「うむ」
ルーアンチームの作業予定が決まり二人は太助の張り込みに行った。
「次に出雲と花織は飾り付けの材料を作ってもらう」
「えぇ。わかりました」
「それでぇ。たかしと乎一郎はぁ?シャオの作る料理の材料を集めてほしい」
「おぉまかせろ」
ドピューーーーーーーン
たかしは乎一郎をつかんで猛烈な勢いで商店街に向かった。
「これでよし!っと……後はプレゼントだけだな…………」
そのころ二年一組は………………
ワイワイガヤガヤ
「ねぇねぇ太助君。ルーアン先生とかシャオちゃんとか知らない?」
「えっ?朝からたかしがシャオを連れて行ったことしか知らないけど……」
太助はシャオ達の居場所を聞き出されていた………
(知りたいのはこっちのほうだよ。ったくシャオ達は一体どこに行ったんだか?)
そのころシャオ、那奈、翔子は………
「シャオぉぉなんかピンと来るものないかぁ?」
「えぇまだなにも………」
シャオ達は鶴ヶ丘デパートに居た。
「那奈姉。これなんかいいんじゃないか?」
「えぇ!これって……」
なんと翔子が出したのは一メートルぐらいのリボンだった。
「一体何に使うんだよ………?」
「???」
「ちょっと那奈姉」
那奈と翔子がシャオに聞こえないようにうづくまって話し合いを始めた。
「実は………このリボンででっかい袋にシャオを入れてぇぇ。太助様!プレゼントは私でーす。ってのはダメ?」
「中学生でそれはちょっと………」
「みなさん何をしゃべってるんですか…?」
シャオが近づいてきた。
「い、いや何でもないよははは」
那奈はまたうずくまった。
「翔子それは却下だ!」
「わかった」
二人が話しているとき七希が来た。
「やあ。シャオじゃないか」
「七希さん!」
「えっ?」
二人は一緒に振り向いた。
「た、太助がふたりぃぃ!」
那奈はすごくびっくりした。
「那奈姉この人は太助にそっくりだけど俳優の太田七希って言うんだ」
「へぇ〜〜。しかし、太助にそっくりだなぁぁ」
「あなたは?」
七希は那奈と初めて会ったのでシャオに聞いてみた。
「あ?七希さんは知らないんですよね。この人は七梨那奈さん。太助様のお姉さんなんです」
「えぇ〜〜?」
七希はすごくびっくりした。
「お〜い七希。そろそろ行くぞ」
「あぁ。じゃあなシャオ」
七希は父と一緒に外に行った。
「ホント。世界に同じ顔は居るもんだなぁ」
那奈は新しいことに感心していた。
「あ!那奈じゃないか!」
そこに一人の青年がやって来た。
「えっ?」
翔子とシャオは誰だかわからなかった。
「おぉー久しぶりだなぁぁ桜!」
「那奈姉。この人は?」
「あぁ。お前らは知らないんだっけこいつは七梨 桜って言ってあたし達の親父の弟の子供なんだ」
「じゃあ七梨のいとこって奴だな」
「まぁそういうことだ!」
「ふぉぁぁ〜。この人が太助様のいとこさんですかぁ」
シャオは初めて太助のいとこを見て言った。
「太助様?」
桜は「様」の言葉に疑問を持った。
「あっあぁ。桜は知らないんだよな!この子は守護月天って言う精霊なんだ」
「せ、精霊!」
「はい!」
「でもなんで太助様?」
桜は精霊だからって何でも「様」をつけているとは思わなかった。
「実はシャオは、今は太助がご主人様なんだ」
「へぇ〜〜」
桜は何とか理解した。
「ふーん。そう言えばさぁ。もうすぐで太助の誕生日だぞ!」
「あぁわかってる。でもあいつの好きなものなんて知らないし…………」
「う〜ん。太助が好きなものねぇ?あいつに聞いてみるか?」
「あいつ?」
桜はポケットの中から携帯電話を取り出した。
ピポパ!トゥルルル。ガチャッ
「もしもし?」
「あ、叔父さん?太助の好きなものって何だっけ………?」
なんと携帯の相手は太郎助だった!
「太助の好きなもの?そんなもの決まってるだろ。男が好きなものは女だ!」
「は?女ぁぁ」
「女ってまだ太助は中学二年生だぞ」
ガチャッ。ツーツーツー
「切れちゃった」
桜の手も通じず、パーティーまで後一日……………
ジリリリリリッ
「ん?朝か?そういえば昨日は誰も帰ってこなかったな」
「太助様!ご飯の支度が出来ましたぁ〜」
「あぁ!今行く!」
太助は部屋を出てキッチンへ向かった。
「あれ?あんたは……」
「よぉ太助!元気にしてたか?」
「何でここに桜が……」
太助は何がなんだかわからなくなった。
「それに、桜だけ?那奈姉達は?」
「どっかいっちゃたよ!」
桜は朝食を食べながら言った。
「太助様。ご飯です」
「んあぁ。いただきます」
太助と桜は朝食を食べながら昔話を口にしていた。
「なぁ?太助」
「え?」
「お前さぁ。シャオちゃんのことどう思っているんだ?」
「ぶっ!い、いきなりなにを言うんだよ!!」
太助はドキッとした。
「で?どう思っているんだ」
「シャオのことは好きだよ。でも、うまく伝わらないんだ………」
「ふーん?お前でも悩んでるんだな」
「何をお話してるんですか?」
「えっ?い、いや。何でもないよ」
「????」
そして、たかしチーム、出雲チームの準備が出来た。
「あとは当日だけだな!」
そのころ桜は……
「どうだ?」
なんと桜は太助との朝食の話を録音していた。
「う〜ん。シャオにうまく伝わらないねぇ〜?」
「これはもうプレゼントどころじゃないぜ!プレゼントは俺が作ってやる!」
「作るぅぅぅ」
那奈は桜の意見に反対だったが期限がないので賛成するしかなかった。
その夜…………
屋根のうえで桜とシャオが話をしていた。
「っで?シャオちゃんは太助のことをどう思っているんだ?」
「えっ!わ、私は太助様と一緒にいるとドキドキしてすごく楽しいんです」
「ふ〜ん。それって太助のことが………」
「???」
「ま、いいや当日でわかるさ。そのパーティーの日の計画を教えてあげよう」
「はい」
夜の短い時間が過ぎパーティー当日。そして、桜の計画とは?
「いってきまーす!」
ガチャ タッタッタ
「よし行ったな?みんな出て来い!!」
なんとみんなはもう準備万端すぐに会場の設定をした。
「みんないそげ!今日は土曜日だから午前中で終わるぞ!」
そして、何も知らないで学校に向かった太助は……
「シャオもルーアンもキリュウもみんなして気分が悪いなんて一体どう言う事だろう?今日もクラスの奴らになんか言われるなぁぁ」
太助はため息を吐きながら学校へ向かった。
そして、午後………
「おーい!太助が帰ってくるぞぉぉ」
桜の合図でみんなはすぐに玄関に集合した。
ガチャッ
「ただいま」
パンパンパンッ
「太助!誕生日おめでとー」
「え?」
太助は一体どうなっているのかわからなかった。
「みんななんでここに?」
「何でって今日は太助のバースデーだろ?」
「そうだけど……」
太助は浮かない顔をしていた。
「よぉーし!パーティーを盛大にしてやるぞ!」
たかしは太助を捕まえてリビングに連れ込んだ。
「ほら。シャオちゃんの手作りのケーキだぞ!」
「ありがとうシャオ」
「いえ。今日は太助様のお誕生日なんですから……」
太助はケーキのろうそくを消した。
パチパチパチパチ
そして、パーティーは盛大に終わりその夜…………
「太助様?」
「ん?」
シャオと太助は屋根の上にいた。
「あの……」
「???」
「ごめんなさい」
「へ?」
太助はシャオが謝った意味がわからなかった。
「なんで謝るの?」
「あの。太助様のプレゼント決められなくて……」
「あぁ。そんなことか?」
「そんなこと?」
シャオは太助の一言を疑問に思った。
「俺は、昔から一人でやってたからみんなに祝ってもらうなんてしてもらったこともないし………」
「太助様……」
「でも、今はシャオ達がいる。俺へのプレゼントはシャオがそばに居てくれるだけでいいんだよ。これからもよろしくな」
「はい!」
シャオは太助の言葉を理解したようだ。
「それからさシャオ?」
「はい?」
「クリスマスの日にネックレスあげたんだけどどうしたの?」
「え?私の部屋にありますけど………?」
「あれさ。首にかけるものなんだよ」
「え?そうだったんですか?私はてっきり鰹節をふさぐ紐だと思ったんですけど……」
「じゃあ俺へのプレゼントはネックレスをずっと大事に首にかけておくってことでいいよ」
そして、翌日……
「太助様!たいへんですぅぅ」
シャオが大急ぎで太助の部屋に押しかけてきた。
「どうしたんだ?一体?」
「この手紙が……」
「何々?太助へ俺は自分のうちに帰るお前って奴はホントみてるとムカツク奴だな。今度は自分で誘ってみろ」
桜の手紙にはそう書いてあった。
そして、シャオはちゃんとあの夜から首にネックレスをつけていた。それからは桜は太助の家にはあまり見かけないようになり太助は気づいてはいないが清秋剣が光出していた。
次回 まもって守護月天! 小説第三弾! クッキングバトル!!
ある日ルーアンと花織が太助にお弁当を作ってきたとき………!
| TopPage |