まもって守護月天 超外伝
大地の章
カオスエリアの中央には巨大なモニターがある。
そこに映る黒い影こそ、四天王を束ねる存在、カオスなのである。
「カオス様・・・次は私の出番ですか・・・・」
『うむ・・・すでにフレア、エア、アクアと四天王のうち3人が倒された。ガイア、しくじるでないぞ・・・』
「お任せを・・・・」
「はぁ・・・」
大二郎宅でくつろぐおなじみのメンバー達。
アクアゴーレムの事件以来、静かな日々が続いている。
「うーん・・・」
しかし太助の顔は不安で曇っている。
その原因はいまだ帰ってこないキリュウである。
「キリュウ・・・ほんとにどこ行っちまったんだ・・・」
彼女がいなくなってからけっこうな時間が経った。
一体彼女の身に何があったのか・・・・
「おい、大変だ!マシーンに反応が!」
「なんだって!?」
叔父に呼ばれ、急いで駆けつけるメンバー達。
モニターのスイッチを入れるとそこに映ったのは新たなゴーレム。
「いよいよ最後の四天王が来るのか・・・」
「叔父さん!ゴーレムの居場所は!?」
「えーと・・・レーダーの反応からしてここは・・・・」
ドォォォォン!
「なんだ!?」
「外の方だぞ!」
急いで玄関を開けた太助がそこに見たのは・・・・
「さ・・・さっきのゴーレム!?」
「直接ここに来たのかよ・・・・」
いきなりの敵襲来に驚く太助達。
見ると巨大なゴーレムの頭の上に一人の少女が立っている。
「まずははじめまして・・・だな」
少女は落ち着いた様子で挨拶をかわす。
「お前・・・四天王か?」
「その通り。私の名はガイア・・・・」
あまり多くを語らないタイプのようだ。
その時シャオとルーアンが前に出る。
「太助様・・・ここは私達が・・・」
「危ないからみんな家の中入って!!」
「わかった・・・気をつけろ、シャオ、ルーアン!」
人間メンバーはいったん家の中へ入っていった。
「ガイアさん・・・私達が相手になります!」
「覚悟なさい!」
シャオとルーアンが戦闘態勢に入る!
「では・・・・」
ガイアはゴーレムの頭部へと入った。
「このガイアゴーレムが相手になる・・・・」
ドカァァァン!
「始まったぞ・・・」
「急いで俺も加勢に行かなきゃ!」
そう言いながら、鎧を着込む太助。
この鎧さえあれば、太助でも四天王と戦うことが出来る。
前回のアクア戦では非常に役に立った代物だ。
(おい、オッサン)
(ん?)
(例のヤツは・・・)
(あ、ああ・・・もうちょっとだ・・・)
(早くして下さいね)
(頼みますよ・・・)
後ろのほうで大二郎に話しかけるたかし、乎一郎、出雲の姿が。
「お前ら何コソコソ喋ってるんだ?」
「ああ!いやなんでもない!」
「ふーん・・・」(絶対なんかあるな、これは)
外では一進一退の攻防が続いていた。
ブンッ!
ゴーレムのパンチを紙一重でかわすシャオ。
「車騎!」
ドォォォォン!
「ぬうっ!?」
車騎の攻撃がガイアゴーレムに命中!が、
「ふっ・・・まだまだぁ・・・」
ゴーレムはけろっとしている。どうやらかなりタフなゴーレムのようだ。
「長期戦になりそうね・・・」
と、ルーアンがぼやく。
しかし、その時ゴーレムが特殊能力を発動させた!
「ストーンショット!」
ゴーレムの手から直径10センチはある石がルーアンに向かって打ち込まれた!
「きゃあっ!?」
ドスッ!
なんとかかわしたルーアンだが、石は地面にめりこんでいる。
「ちょっとこんなの当たったらやばいんじゃ・・・」
ルーアンの顔に冷や汗が流れる。
「くらえっ!!」
今度はシャオに向かって石が放たれた!
「危ないっ!」
ガァァァン!
間一髪駆けつけた太助が石を剣で切り裂いた!
当然太助は鎧を装備している。
「太助様・・・」
「大丈夫か?シャオ」
「はい・・・」
また二人の世界に入る太助とシャオ。が、
「何やってんの!!あいつまた攻撃してきたわよ!!」
「えっ?うわぁっ!!」
今度は、無数の石が連射されてきた!
なんとかかわす太助。
「シャオ、ここはまかせろ!」
そう言った太助はすごい行動にでた!
「な、何!?」
なんと太助は飛んでくる石を素早くよけながら、ガイアゴーレムに近づいていった!!
「なんと身軽な・・・・」
「へっ!伊達にキリュウの試練で鍛えてねぇよ!」
「なんだと・・・」
その言葉に少し反応を示すガイア。
「くらえっ!」
ズバッ!
「くっ!」
ガイアゴーレムに一太刀あびせる太助!さすがにこれは効いた模様。しかし・・・
「おのれっ!」
ガシッ
「げっ!」
太助はガイアゴーレムの巨大な手に捕まってしまった!
「このまま握りつぶしてやる!」
ギリギリギリ・・・・
「ぐぁぁぁぁ・・・・」
その時だった。
(!!!!!!!)
ガイアは唐突に何か得体のしれない妙な感じに襲われた。
(なんだ・・・この感じは・・・この妙な違和感は・・・・)
一瞬手を握る力が緩み、太助はその隙に脱出した。
「太助様!大丈夫ですか!?」
「あ、ああ・・・」
「よくもたー様をこんな目にあわせたわね!」
ルーアンが攻撃しようとしたその時!
「ちょぉぉぉぉっと待ったぁぁぁぁぁ!!」
「え!?」
家の中からたかし、乎一郎、出雲が現れた。
全員、太助のように鎧や武器を装備して・・・
「お、お前ら!?」
「太助!お前ばっかりおいしい思いはさせないぞ!」
「シャオさんのためにこの宮内出雲、戦いますよ!」
「僕だってルーアン先生の役に立ちたいよ!」
ちなみにそれぞれが持っている武器は
たかしは斧。乎一郎は槍。出雲は銃である。
また、それぞれの兜や鎧も若干だがデザインが違う。
どうして大二郎はこんな物が作れるのか、という疑問は持たないように・・・
「とにかく、これで6対1だ!負けないぞ!」
「くっ・・・」
ガイアゴーレムは強かったが、やはり人数的に不利だった。
おまけにさっきの違和感が気になって、本気が出せないでいる。
(なぜだ・・・なぜ私はこいつらにこだわる・・・)
少しずつだが確実にガイアを追いつめていく太助達。そして、
ズゥゥゥゥン!
ついにガイアゴーレムが地面に倒れた!今ガイアは気を失っている。
「今だ、シャオ!とどめを!」
「はい!」
タフなガイアゴーレムを倒すにはこの星神!
「来々、北斗しちせ・・・・・・!!!!!!!」
その時、シャオも何かを感じた。それはさっきガイアが感じたものと全く同じものだった。
「どうしたんだ!?シャオ!」
「・・・攻撃できないんです・・・」
「え?」
「よくわからないけど・・・攻撃しちゃいけないような気がするんです・・・」
「なんだって!?」
見るとルーアンも立ちつくして動こうとしない。
やはり何かを感じているのだ。
「なんなの・・・この妙な感じは・・・」
『教えてやろう・・・』
「誰だ!?」
いつの間にか空は黒い雲に覆われていた。
声は雲の上から聞こえる。
『我が名は・・・カオス!』
「カオス!?この前アクアが言ってた奴か!?」
「それより、一体どういうことなんですか!?」
シャオがカオスに問いつめる。
『そこにいるガイアこそ、お前達の探しているキリュウなのだ!!』
「な・・・」
「なんだってぇぇぇぇ!!」
「ふざけんな!!外見全然違うじゃないか!!」
戦う前にガイアの姿は見ているが、明らかにキリュウとは別の姿だった。
『当然だ・・・わがカオスパワーでそいつはガイアとして生まれ変わったのだ!!』
「なにぃ・・・」
『実際、そこにいる娘はガイアの正体に感づいているのではないか?』
「シャオ!そうなのか!?」
「はい・・・・」
「そんな・・・」
あまりのことにショックを受ける太助。
「くそっ・・・お前がキリュウをさらったんだな!キリュウを返せ!」
『くくく・・・無駄だ・・・そいつはもはや我の忠実なしもべ・・・』
その時倒れていたガイアが目を覚まし、ゴーレムが起きあがった!
「おのれっ・・・・」
ガイアはなおも戦おうとするが、体がボロボロで思うように動けない。
「くっ・・・今回は素直に負けを認めよう・・・次はこうはいかんぞ!」
そう言うとガイアゴーレムは空高く飛び上がり、黒い雲の方へと向かった。
そして見えなくなった頃、黒い雲は消えていった・・・
「ガイアの正体がキリュウ・・・嘘だろ!?」
太助は信じられなかった。いや、信じたくなかった。
それはここにいる全ての人間が思っていた。
その時
屋根の上に一人たたずみ、太助達を見つめる少年の姿が。
「いよいよ俺の出番か・・・」
次回「影の章」
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