まもって守護月天 超外伝

太陽の章

カオスエリアにて
「シャドー様!」
「?フレアか・・・何の用だ」
「なぜ小僧どもにとどめをささなかったのですか!シャドー様ならそれくらい簡単だったはず・・・」
それを聞いたシャドーは余裕の笑みを見せる。
「あんまり簡単だと面白くないだろ?せっかくだから楽しもうと思ってね」
そう言ってシャドーは横に置いてあるゴーレムに目をやった。
「それに、こいつも使ってみたいしな・・・・」

一方、大二郎宅
「はぁー・・・・・・・・・・」
「どうした、元気がないぞ。みんな」
「いや・・・シャドーを倒す方法をみんなで考えていたんだけどね」
「良い考えが浮かんでこなくて・・・・」
前回シャドーに全くかなわなかったので、会議を開いていたのだが、うまくいかない。
なにしろ相手はあのシャドーだ。
ちょっとやそっとの考えでは太刀打ちできないだろう。
「ああもう!どうすりゃいいんだよ!」
「オッサン、なんかすげぇ物作ってくれよ!」
「そうだよ、シャドーを倒すための発明でもしてくれよぉ!」
会議の難航で彼らは苛ついていた。
そんな彼らの苛立ちは、そのまま大二郎に向けられる。
「馬鹿者!!」
急に大二郎は真剣な表情になった。
いきなりのことに太助達は一瞬動揺した。
「毎回毎回私の発明にあてにするんじゃない!!第一お前らは装備に頼りすぎだ!!もっと自分達で強くなる努力をしろ!!そうすればシャドーを倒す術もおのずと見えてくるだろう!!」
ガーーーーーン!!!
初めて大二郎がまともなことを言った・・・・いや、そうじゃなくて。
そうだ、鎧の力にばかり頼っていちゃ駄目だ。
強くなるためにはまず自分が頑張らないといけないんだ・・・
「わかったよ叔父さん・・・俺頑張ってみるよ!!」
「うむ!その意気だ!」
やる気を出した太助!
しかしその時花織がぼそっとつぶやいた。
「とかなんとか言って、発明のネタがないだけじゃ・・・・」
グサッ!
大二郎は精神的ダメージを受けた!
「花織ちゃん・・・君はかわいい顔してエグいことをいうのぉ・・・・」

大二郎宅の様子を隣の家の屋根から双眼鏡で覗く二つの影があった。
四天王のフレアとエアである。
「ふふふ・・・揃ってるわね、あいつら・・・」
「ねぇ・・・・フレアちゃん・・・何も今行かなくてもいいんじゃ・・・」
「何言ってんの!それじゃシャドー様に先越されちゃうじゃない!
あたし達の手であいつらを倒して、カオス様の信頼を取り戻すのよ!」
「でも・・・ゴーレムもなしで戦うってのは・・・・」
「しょうがないでしょ。ゴーレムはこの前あいつらに壊されて、今修復中なんだから。大丈夫よ。あたし達生身でも普通の人間なんかよりずっと強いんだから!」
「あいつら普通の人間じゃないと思うけど・・・」
「細かいことは気にしない!行くわよ、エア!」
「なんであたしがフレアちゃんの計画につきあわされなきゃいけないの・・・」

フレアは大二郎の家の屋根に飛び移った!

バリバリバリ!
「どわぁぁぁぁぁ!!」
「なんだぁ!?」
いきなり天井を破って何かが進入してきた!
「おひさしぶりねぇ・・・あんた達」
「フレア!それにエアも!」
「シャドー様が手を下す前に、あたしがあんた達を始末してやる!」
ドゴォォォォォン!
フレアの攻撃が始まった!
「わぁぁぁぁ!家の中で戦うなぁ!外でやってくれぇ!!」

どうにかフレアとエアを外におびき寄せた。太助達も装備を整えた。
「行くぞ!フレア!エア!」
「ふん!ガキが調子のるんじゃないわよ!今こそあたしとエアのコンビネーション見せてやるわ!」
「え!?フレアちゃん・・・今なんて・・・・・・わわっ!!」
いきなりフレアがエアの上に乗ってきた。エアがフレアを背負った状態である。

「走りなさい!エア!」
「う、うあああっ!!」
わけもわからず、とにかく走るエア。
「くっ・・・速いな相変わらず」
そう、エアはスピードに長けている。太助達では目で追うのがやっとだ。
そこへ突然フレアが火球を飛ばしてきた!
「どわっ!?」
「ほほほほほほ!!スピードのエアが移動を、パワーのあたしが攻撃を担当する!まさにナイスコンビネーション!ほほほほほ、ってあれ!?」
いきなりエアが走るのをやめた。
「ちょっと何止まってんのよ!!」
「だって人(?)を背負ったまま走るのって疲れるんだよ・・・」
「ええい、しっかり走りなさい!!根性よ!!」
「そんなこと言ったってフレアちゃん重いんだもん・・・・・」
ハッ!
エアは言ってからしまった、と思ったがもう遅かった。
「ぬわんですってぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
「きゃああああああああ!!」
フレアとエアが喧嘩を始めた・・・・
「今だ!やっつけるぞ!」
太助が身構えたその時!
「ん?なんだあれは!?」
ズゥゥゥゥゥン!!
上空からゴーレムがフレアとエアの前に降りてきた!
「雑魚はひっこんでろ!」
「その声は・・・シャドー様!?」
別方向からシャドーゴーレムが現れた。
今フレア達の目の前に現れたのはまた違うゴーレムである。
「来やがったな・・・シャドー・・・」
「そいつの名は「サン」。無人で動くゴーレムだ」
「へぇ・・・それで今回はそいつが相手になるってか?」
「おっと、それは勘違いだ。確かにサンもそれなりに強いが・・・こいつにはもっといい使い方があるのさ!!」
そう言うとシャドーゴーレムとサンが突然変形し始めた!!
「んなっ!?」
そして二体のゴーレムは一カ所に集まったかと思うと一体のゴーレムに変わっていた!
「が・・・合体しやがった!」
「行くぞ!今日はこのシャインゴーレムが相手になる!」

ガァァァン!
「ひぃぃぃぃぃぃ!!」
シャインゴーレムの激しい攻撃に太助達は逃げる一方だった。
「くそぉ!シャドーゴーレムの時よりパワーアップしてやがる!」
「くっ・・・」
とても攻撃する暇なんてない。
太助は必死でこの状況を打破する方法を考えていた。
「なにか・・・なにかないのか!?」
ピーン!
「そうだ!シャオ!ぼそぼそ・・・・・」
太助は何やらシャオに耳打ちした。
「やってみます・・・・来々天陰!」
シャオが呼び出した天陰の背に太助が飛び乗った!
「天陰!あいつの周りで思いっきり逃げ回ってくれ!!」
天陰は太助を背に乗せたまま、猛スピードで走り出した!
「うぉぉぉぉぉぉぉ!!」
太助は振り落とされまいと必死で角にしがみついている。
「おのれっ!」
ドガン!ドガン!
シャインゴーレムが太助を狙って攻撃してくるが、天陰のスピードでなんとかよ
けている!
その瞬間、シャドーの注意が一瞬シャオ達から離れた!
「今だわ!来々軍南門!!」
巨大な星神軍南門がゴーレムを羽交い締めにした!
「しまった!」
「来々北斗七星!!」
仕上げにシャオが最強の星神を呼び出す。
「くそっ!離せ!!」
シャインゴーレムは軍南門に羽交い締めにされて動けない!!
ドォォォォォォォン!!
「ぐああああああ!!」
シャインゴーレムに大きな傷がついた!
「よーし、シャオリン!そのままどんどんいけぇっ!!」
ルーアンが横からシャオをあおる。
「おのれぇっ!!」
バリバリバリ!!
ゴーレムの体に電撃のようなものが走り、軍南門は手を離してしまった。
「あぁっ!!」
「くそっ・・・意外にダメージがでかいな・・・これ以上やると修復に時間がかかってしまう・・・・」
そう言うとシャインゴーレムは空へと飛び上がった!
「おのれ、この借りは必ず返してやる!!」
ゴーレムはすぐに見えなくなった・・・・

「太助様!大丈夫ですか!?」
「ああ、なんとか・・・・」
しかし天陰の猛スピードに振り回されてへろへろだ。
「このおとり作戦・・・たー様が思いついたの?」
「ああ、装備に頼らず自分達の力でなんとか出来ないかなって思ったんだ。」
「そう、その通り!!」
いつの間にか大二郎が外に出ていた。
「知恵をしぼり、力を合わせれば装備以上の力が出る!それを教えたかったんだ!!」
「ほんとかよ・・・・・」
ちょっと疑わしかったが、この際それは良しとしよう。
「さて・・・あとはこいつらをどうするか・・・だな」
それは・・・ほったらかしのフレアとエア。
皮肉だが協力を思いついたのはこいつらのおかげでもある。
もっとも「悪い例」としてだが。
「あ・・・・・」
「や・・・やばいよ・・・・フレアちゃん・・・・」
取り囲まれるフレアとエア。
ものすごく不利である。
その時エアが叫んだ!
「こうなったら・・・・・最後の手段!!」
それを聞いて太助達が身構えたその瞬間!!
「・・・・・・・・え?」
エアは逃げた。さすが、逃げ足も速い。
「フレアちゃーーーーーん、あとよろしくねぇーーーーー・・・・・」
あっという間にエアの姿は見えなくなった・・・・・
「こらぁ!あたしを置いて逃げるんじゃなーい!」
ポンッ
「え・・・」
後ろから肩を叩かれたフレア。
振り向くとそこにはルーアンがいた・・・・・・
「さぁ・・・あとはあなただけよ・・・・・・」
「は・・・・はははは・・・・・」
もはや笑うしかなかった・・・・・
「陽天心召来!!」

ドカァァァァァン!

「ちーくしょー!なんであたしだけこんな目に遭うのよーーーー・・・・」
キランッ!
こうしてフレアは空へと消えていった・・・

「とにかく・・・俺達でもなんとかシャドーに勝てるかもしれないってわかったんだ!!」
「うん!なんかやる気出てきたよ!!頑張ろうね!!」
「おお!!」
太助達に笑顔が戻った。

次回「月の章」


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