小説まもって守護月天!クッキングバトル・後編
 
トントントントン
羽林軍がもうそろそろ仕事を終えてくるとき………
「なぁ。太助」
「ん?」
那奈は太助を呼び出していた。
「いいのかぁ?勝手に家を改造しちゃって……」
那奈は羽林軍を指差して言った。
「う〜ん。いいんじゃないか?別に……」
「そうかなぁ」
「だって親父達はいつ帰ってくるかわからないんだから……」
「そうだな!」
那奈は悩みをせず開き直った。
(本当に悩まない奴だなぁ)
太助はそう思った。
その頃………
「ねえ?シャオリン。あの香蘭って子、私ちょっとニガテなんだけど…」
「そうですか?私は別に苦手って訳じゃないですけど……」
「うむ。香蘭殿は私は気に入っているが…」
「あんた達。悩んだことあるの?」
三精霊が相談していた。
次の日の朝……
ついに香蘭の部屋が完成した。
「これが私の部屋か?」
「そうだよ」
その部屋は太助の部屋そっくりだった。
「ありがとう太助。それにシャオ……」
そして今日も一日無事に終わることはなかった………
またもこりずに花織とルーアンがいがみ合っていた。
「だからいってるでしょ!あんたの料理なんて食べたら一気にあの世行きよ!!」
「ルーアン先生だってそんなの食べたら死んでも死にきれません!!」
二人の相変わらずさにみんなは疲れていた……その時不意に香蘭が一言を言った。
「ならばどちらがおいしいか勝負すればよいではないか?」
「!!」
みんなはびっくりした。
そして香蘭が指でパチッと鳴らすとグランドにあらゆる食材が並びキッチンが二つ用意されていた。
「いいわね。どうするの?」
ルーアンが花織を睨み付けて言った。
「いいですよ。どっちが七梨先輩の口に合うか勝負しましょう」
二人の意見が合意したところに一人の生徒がやってきた。
「その勝負。私が審判を勤めましょう!」
その人は、同じ二年一組の塩入 慎也君だった。
「それではこの戦いのタイトルはクッキングバトル!!に決定しルールは一時間以内に太助くん他、シャオちゃん、香蘭くん、キリュウちゃんの口に合う料理を作ったほうの勝ちとします!」
(おいおい。絶対口に合うわけないだろ)
太助達はみんなそう思った。
「それでは!クッキングバトル!!レディーゴー!!」
慎也の一振りでバトルが始まった。
「実況は私、慎也。解説は太助くんにお願いします!」
「はい」
太助は仕方なく引き受けた。
「陽天心召来!」
「おおっと!ルーアン選手いきなり陽天心を使ったぁぁ」
ルーアンが陽天心を使ってどうやらエビフライを作っているようだ。
「ありゃぁ反則だろ」
太助はボソッと言った。
「あぁぁ〜!ずるいですよルーアン先生!」
花織はプリンを切りながら言った。
「ふん。勝ちゃあいいのよ!」
ルーアンは一気に開き直っていた。
「解説の太助さん?花織選手はいったい何を作っているのでしょうか?」
「う〜ん?デザートかなぁぁ?」
太助にもさっぱりわからなかった。
そこに香蘭がこう言った。
「面倒だな。少し時間を早めるか?」
「え?」
香蘭は何か呪文を唱えた。
するとルーアンと花織だけがすごくはやく動いていた。
「香蘭。何これ……」
「ルーアンと花織には時間を早めてもらうことにした」
「止まるのか?」
「あぁ」
三十秒経つとすべて終わっていた。
「はぁはぁ」
「ふぅふぅ」
二人は疲れきっていた。
「僕の実況が………」
慎也はがっかりした。
「では。みなさん試食を…」
みんなは試食をした。
「うっ。な、何だこれ?」
花織の作った物は麻婆豆腐だったようだ。ルーアンの作った物はどこかへ行ってしまったようだ。
「うぅぅ。こんなのバトルにならないよ」
そこへシャオがお皿を持ってきた。
「皆さん。お口直しにどうですか?」
シャオはルーアン達が料理に夢中の間にたくさんの料理を作っていた。
「う〜ん!おいしい!」
みんな生き返ったようだ。
「ルーアンさん達も疲れましたよね?どうぞ」
シャオはルーアン達に料理を差し出した。そこに慎也が……
「この勝負。シャオちゃんの勝ちぃぃぃぃ!!!」
なんと優勝はシャオに決定した。
「え?でも私は参加していませんし……」
シャオは困ったように言った。
「仕方ないわ。シャオリンに譲ってあげるわ」
ルーアンはあきらめがついたようだ。
「私は認めません!絶対に認めませんから」
花織はそう言い残して去っていった。
「結局なんだったんだ一体……」
太助は今日も一日危ない日を何とか過ごした…………………
 
これで清秋剣シリーズは終わりにします。今まで読んでくれてありがとうございました!
 

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