Written By コード=ロジック
3月も半ばになると暖かい日が続く。
ここ数日あまり天気がよくなかったせいもあるんだろうけど風も穏やかで日向に出ていると思わず眠りたくなるような陽気だ。
紀柳が来てからかなり経ったけど、ほとんど毎日が試練だったのでこうやってひなたぼっこしていると退屈になる。
ルーアンは昨日宿直だったため(珍しくまじめにやってきたらしい)いまだに寝ており、紀柳は調べたい事があるとのことで出かけていた。
そのため、俺とシャオ、それに肩に乗っている離珠以外は誰もおらず、俺は暇をもてあそんでいた。
「太助様、お茶が入りました。」
声のするほうを見ると、そこには三人分のお茶を持ったシャオがいた。
「ありがと、シャオ。」
俺はシャオからお茶を受け取った。
となりにシャオが座る。
「今日は暖かいですね。」
「こう暖かいと眠くなっちゃうな。」
俺の肩に乗っていた離珠はすでに眠っていた。
「ふふっ、離珠ったら。」
シャオは離珠を肩の上から自分のひざの上へと移した。
お茶を飲みながらたわいのない話をする。
ここしばらくは紀柳の試練を受けていたためあまり話をしていなかった。
この間、山野辺に俺が試練を受けているせいでシャオが寂しい思いをしていると指摘された。
その事については俺もうすうす気付いていた。
気付いていながら何もできない自分が情けなかった。
俺は、本当に彼女を守護月天の運命から解放できるのだろうか。
それは、ここしばらく、いや紀柳が来て少し経った頃から頭の片隅にいつもあった。
今の彼女に寂しい思いをさせているような情けない自分が本当にできるのか?
そんなとき、俺はいつもこう考える。
できるのか、じゃない。やらなければいけないんだ、と。
ふと気付くと、肩の上に何かが乗っかっている感触があった。
まさかと思いつつ振り向こうとするとそこには、案の定シャオの顔があった。
しかも
「スー、スー。」
と眠っているではないか。
どうやら、この陽気にあてられ眠ってしまったらしい。
が、俺のほうは眠気が吹っ飛び、シャオの寝顔を見ながらどうしようかとオタオタしてしまった。
多分、顔を真っ赤にしていたと思う。
動いてしまうとシャオが起きてしまいそうだったので、結局そのままでいる事になってしまった。
ルーアンや愛原たちがいなかったのは幸いだったな。
そう思いながら自然と彼女の髪に触れながら寝顔を見つづけていた。
そして、寝顔を見ながら、俺は必ずこの娘を幸せにしようと心の中であらためて誓った。
後書き
こんにちは、コード=ロジックです。
「まもって守護月天!」の短編小説、第2弾ですがどうだったでしょうか。
今回もまたはっきりいって出来はよくないです。
今回は特にネタがある訳ではなく、なんとなくほのぼのとしたのが書きたくて書いてみたんですけど・・・
なんかちっともほのぼのしてないような・・・(^_^;)
しかも、前回と同様、太助とシャオ以外は出てませんし。
一応、離珠は出てるけど眠りっぱなしだし、翔子も名前だけ。
いい加減他のキャラも出さんといかんかなぁ。
で今回の話なんですが実はちょっとしたエピソードがあるんです。
この話、12月の頭頃に思いついたんですが、結局書き始めたのが12月の半ば頃。
で、12月18日にアニメの設定資料集を見てビックリ。
自分の考えていた話にピッタリな絵があるんですから。
全く笑うしかなかったです。
その後、ネタに詰まってほったらかしになっていたのを、最近ファイルの整理をして見つけ、何とか書いてみました。
まあ、何にしても出来はよくないですけどね。(^_^;)
このストーリーに関する感想、苦情などは次のアドレスまでお願いします。
それではまたお会いしましょう。
PS.それにしても、後書きが本編に匹敵する長さだ。(^_^;)
1999年 3月21日
メールアドレス:cord@remus.dti.ne.jp
コード=ロジック
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