この物語の主人公・七梨 太助(仮名)14歳は、自宅への帰路についていた。
現在彼は日本に一人暮らしである。
家族がみな旅に出ている、ものすごいと言えばものすごい家族だ。
そのため幼いころからずっと一人暮らしを続けているのである。
「あれ?小包が来てる」
郵便受けには大きめの封筒が入っていた。
荷物を取ると太助は家の中へと入っていった。
「ただいまー・・・って言っても返事は無しってね〜」
1人しかいないのだから当たり前ではある。
言ってはおくが、太助の家はかなり大きい。
自分の部屋が2階にある以外はがら空きだ。
ちなみに筆者の家には2階など存在すらしない。
夕食を作りながら封筒を開けてみた。自分の父親からである。
中には輪っかが入っていたが、
とりあえずリビングの机の上に置いておくことにした。
「あとはルーだけ〜」
なにか楽しそうではあるが、
別に料理が趣味ではない。
口振りからカレーかシチューしかないが、
筆者は前者のほうが好きである。
「なになに・・・?」
リビングのソファーに腰をかけて手紙を読んでみた。
〜ニーハオ!!太助
父さんは今 中国の奥地を旅している
やはり中国はすごい!!四千年の歴史は伊達ではないぞ!!
この間 骨董品屋で「支天輪」とかいう
すごいものを見つけたので送ってやろう
「この輪の中に光を見いだせる心の清いものには
天の守りが授かるそうだ・・・?」
太助が信じられないのも無理はない。
もともと信心深くないものが
神話・伝説等を信じろということ自体無理がある。
父さんも覗いてみたがなにも見えなかった
父さんはすっかり汚れてしまっているよ
はっはっは
「その輪がおまえを幸せに導いてくれる
物であることを父さんは願っている・・・か」
「まったく・・・ん?」
机の上に置いてあった支天輪とかいう輪っかから光があふれていた。
「どうなってンだ?この輪っか」
太助が支天輪を覗き込んでみると・・・
「!?」
ものすごい光とともに何かが支天輪からでてきた!!
太助は後退りをした。
後退りをしてキッチンまで来ていた。
光の中には人影が見える。
まぶしい光がおさまると、支天輪から出てきた人影はリビングに降り立った。
そして・・・ゆっくりと静かに口を開いた・・・
「初めまして、ご主人様。・・・アラ?」
どうやらその「ご主人様」というのは自分の事らしいが、
そんなことよりも支天輪から女の子が出てきたことに太助は驚いていた。
「ご主人様、いったいどこに・・・あぁ・・・」
その女の子は辺りを見回している。
「わ、輪っかのなかから・・・お・・・女の子が・・・。
親父が言って(書いて)いたことは本当だったのか・・・?」
女の子は太助がキッチンにいることに気が付いたようだ。
「あっ、ご主人様!」
うれしそうにかわいい笑顔をこちらに向けた。
・・・が、後退りを続けていた太助は
いつのまにか夕食を作っていた鍋に手が触れていた。
「あ」
「あ・・・?」
女の子は聞き返す。
「あ・・・あ、あづぃ・・・」
「あ・・・じぃ?」
彼女はにこにこしながら太助の言うことを聞いている。
「・・・あつい!?」
どうやら彼女は事態を把握したようだ。
「ご主人様ぁ!あぶな〜い!!」
何を思ったのか突然彼女は太助のほうに全力で走ってきた!
「よけて〜!!」
そして目を閉じ力いっぱい拳を繰り出す!!
「ドゴォ!!」
ものすごい音とともに太助の腹部にボディーブローが決まった!!
「ぐ・・・げ・・・」
たぶん彼女は鍋を突き飛ばすつもりだったのだろうが、
目を閉じていたら目標が定まるわけがない。
「ガクッ」
薄れ行く意識の中で彼女の声を聞いた。
「ご、ご主人様!いったいどうしたというのですか!?」
「・・・・・・。」
「こ、こいつぁほんまもんの天然や・・・」
そう思ったとき、太助は意識を失った・・・。
- 完 -
あとがき
これは私が第一話を見たあと思い付いたものを小説化したものです。
某ページにて月天ノベルズ(爆)に感化されたので書いてみました。
By オイラEX
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