お弁当大作戦

プロローグ

 「今日はお弁当は要らないんだ。みんないっしょに食べるから。…たかし達と約束してるんだよ。今日は弁当じゃなくて…」という太助の言葉にシャオは微笑みながら答えた。「はい、太助様。皆さんと一緒のほうが楽しいですからね。」その返事に戸惑う太助にいきなりルーアンが飛びついてきた。「おはよー。たー様。あたし珍しく早起きしてお弁当作ったの。汝昂ったらなんて偉いんでしょ。」
 しかし太助は「行ってきまーす。」と言ってあわてて逃げ出した。シャオは「太助様。鞄忘れてますよー。」と声をかけてみたが太助はもうとっくに遠くに行っていた。みんなと一緒にお昼を食べたい・・・その太助の言葉を思い出しながらシャオは考えた。そうだ、皆さんの分もお弁当を作りましょう。そう思ったシャオは早速お弁当を作り始めた。2000年を越える料理の経験は半端ではなくあっという間にどんどんおかずはできていったが、ふと時計を見るとあと十分で朝のホームルームが始まってしまうところだった。「いけない遅刻しちゃう。」そう思ったシャオは支天輪を持ち出し詠唱を始めた、「天明らかにして星来たれ朱雀の星は召臨を厭わず月天は心を帰せたり、来々軒轅。」すると支天輪から軒轅があらわれた。
「軒轅、学校までお願いね。」軒轅はうなずくとシャオを乗せてすごいスピードで空を飛んだ。あっという間に学校に着くとシャオは軒轅にこう頼んだ。「家にお弁当があるからお昼までに持ってきて欲しいの。」
軒轅はうなずくとすぐに空を飛んで家に向かった。「軒轅、お願いね」シャオは空に向かってそう祈った。

お弁当を運ぼう

 軒轅は急いで家に向かっていた。まだお昼には時間はたっぷりあるが何があるかわかないからだ。シャオを乗せてない分早く飛べたためあっという間に家につくことができた。家につくと軒轅は早速お弁当を探し始めた。すると太助のお弁当はすぐに見つかった。しかしからっぽのお弁当箱とおかずやご飯がたくさん残っていた。ちゃんと詰めておかないと、とそう思った軒轅は早速詰めようとした。しかしお弁当箱の詰め方など知らなかったので悩んでしまった。そこで少し考えた後もう既に詰めてある太助のお弁当を参考にすることにした。ご飯を半分詰めておかずを残ったところに入れるというように太助のお弁当を参考に一つずつ丁寧にゆっくり詰めていった。ようやく全てのお弁当箱を詰め終わったあとふと空を見ると太陽がかなり高いところまで昇っていた。早くしないと、そう思った軒轅はあわててお弁当箱をふろしきにまとめた。テーブルに見慣れないお弁当もあったが迷わずそれも持っていくことにした。お弁当を全部ふろしきに入れて手では全部持ちきれないので落とさないように尻尾に結んで急いで学校に向かった。
 お弁当を落とさないように気を使ったのでちょっとスピードを落としたがそれでも10分程度で学校に着いた。シャオはどこにいるかなと思いつつ校内を飛んでいるとシャオの姿が見えたのでそのまままっすぐその影に向かった飛んだ。ガラスを突き破って軒轅はシャオの元に到着した。「軒轅、ご苦労様。そのお弁当を持って太助様のところに行きましょう。」シャオは軒轅の頭をなでながらそう言った。軒轅は素早くシャオを乗せて太助の元に向かった。太助の気配に気付いた軒轅は途中の壁を突き破って太助を汝昂から救出した。そして軒轅は屋上までシャオと太助を運んだ。

エピローグ

 「やっぱうまいよ。シャオの弁当は。」「太助様…」軒轅は2人がそんな風に会話しているのを学校の上を旋回して飛びながら見つめていた。シャオと太助が仲良く会話しているのを見るのは軒轅にとって幸せなことなのだ。もちろん軒轅は出雲が慌てて逃げ出した原因は汝昂のお弁当も一緒に持ってきたからだということに気付いていなかった。ただシャオが幸せそうな顔をしているだけで十分満足したのだった

 

後書き

 軒轅が主人公の話第1話がついに出来ました。アイデアを思いついてから一気に書いたのでかなり出来が悪いですが勘弁してください(^^;第2話の制作は全く未定です。感想や批判のメールをいただけると嬉しいです。あとこの話はアニメの第6話のサイドストーリーなので見てない人には話がわかりづらいかもしれません。


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