メモリーズ

第1話
新しい星がまたたく世界へ

「なぁ、なんでなんだよ。なんでそんなことするんだよ」
「そうでし。太助しゃまはシャオしゃまのために一生懸命頑張ってるでしよ!」
「それで・・・何か変わったことはあったか?
あれから一年以上経つが、何も変化はない。
いや、むしろ悪くなってるじゃろ。このままではいかん・・・・」
「だけどよぉ・・・・」
「儂はシャオリン様を取り巻く環境がいかんと思うのじゃ。
これは小僧だけでなく、他の連中にも思い知らせるべきじゃな・・・・」

「シャオちゃーーーん!!遊ぼうぜーー!!」
「ルーアンせんせーい、勉強教えてくださーい」
「シャオさん、今日こそはあなたのハートを私のものに・・・」
「七梨せんぱーい、あっそびっましょー」
「よっ、七梨にシャオ、遊びに来たぞ」
今日は日曜日、七梨家にはおなじみの面々が集まってきた。
「お前ら・・・朝っぱらからぞろぞろと・・・・」
朝からの騒がしい客に太助も迷惑顔だ。
「まぁ皆さんいらっしゃい、お茶出しますね」
対照的にシャオはいつもと変わらず、みんなを明るく迎え入れる。
ちなみにルーアンとキリュウはまだ寝ている。

「くぅー!うめぇーなぁ!シャオちゃんの料理!」
「うん、すごくおいしいよ」
「朝御飯食べてこなくて正解でしたね」
「うーん、あたしだったらゼリー入れるなぁ」
「うん、おいしくてけっこーけっこー」
七梨家の食卓におなじみの面々が並ぶ。
「お前ら・・・人ん家で朝飯を食うなんて厚かましいにも程があるぞ・・・・」
「おかわり用意してますよ」
その時!
ガタンッ!ガタガタガタ!!
ドゴォーーーーーーーーン!!!
「・・・・今の音は・・・」
「キリュウさんが起きたのですね」
「キリュウちゃん・・・どんな寝方してるんだ・・・」
たかし達はキリュウの特製目覚ましの存在を知らない。
「私キリュウさん呼んできます」
台所を出たシャオは二階へと上がっていった・・・・
カッ!!
「そこまでですじゃ!!」
支天輪が光ったかと思うと老人の声が聞こえてきた。
「この声は・・・南極寿星!!」

「・・・・シャオ遅いな」
キリュウを呼びにいったままなかなか戻ってこないシャオを
太助は心配し始めた。
その時、太助にとって聞き覚えのあるあの声が!
「ふぅ・・・ちょっと邪魔するぞい」
「え!?」
突然入ってきた南極寿星はテーブルの上に降り立った。
「ひさしぶりじゃな小僧。今日は・・・」
「おいじーさん、どけよ卵焼きが取れないじゃないか!」
「そこにいられると朝御飯食べられないよ」
「邪魔ですよあなた」
「第一テーブルに乗るなんてお行儀悪いですよ」
「いーからどいてくれよ。あたしだって朝御飯食べたいんだ」
いきなり邪魔者扱いされる南極寿星。
まぁ場所が悪かったのだが。
「だぁぁぁぁ!!静かにせんかい!今回はお前らにも用があってきたんじゃ!!」
その時たかしが口を開いた。
「あんた誰?」
ずるっ
「そうか・・・そうじゃな儂はお前らとは初対面じゃな・・・・」
次に花織が疑問を太助に投げかける。
「先輩誰ですか?この見るからに頑固でわからずやそうなお爺さんは?」
「お主初対面で歯に衣着せぬのぉ・・・儂は南極寿星。シャオリン様のお目付役ですじゃ」
そう言って南極寿星はあの杖をかかげた。
「何をする気だ!?まさか!!」
「お主らにも知ってもらおう・・・守護月天の宿命を!!」
カッ!
その言葉と同時に杖から光が放たれた。

「うーん・・・・ここはどこだ・・・・」
「ほぉ、気が付いたか。さすが試練で鍛えているだけあって丈夫じゃな」
「南極じーさん・・・ここはいつの時代だ・・・」
「ほぉ、過去に飛ばされたとわかったのか」
「当たり前だ。俺は一回経験してるんだ。それで?いつの時代なんだ?」
「ここは古代中国・・・・二代目の守護月天の主、鏡明様のおられる時代じゃ・・・・」
「おっしゃぁぁぁぁぁ!!さっそく行こうぜぇぇぇぇ!!」
「たかし!?なんでお前がいるんだ!?」
「儂が呼んだのじゃ、こやつ以外の連中も来ておるはずじゃ」
「なんだって・・・・」
「とにかく太助!この時代のシャオちゃんに会いにいこうぜ!!」
「たかし、お前状況わかってるか?過去に飛ばされたんだぞ・・・」
「そんなもの俺の熱き魂の前には無力さーーーー!!」
たかし・・・呆れるを通り越して少し見直したぜ・・・・
こんな状況でも自分らしさを失わないなんて・・・・
もしかして意外と芯が強いのかもしれない。
「よぅし、行くか!!」


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