小説 まもって守護月天! 時を越えて……
太助編
「ん〜あぁぁ。あれ?」
太助が朝起きると自分の部屋に赤ん坊のグッズがあった。
「い、一体なんだ?」
太助がそう思いドアに近づいてノブに手を伸ばしたその時!!
バタンッ!!
ドアは太助をすり抜けていった。そこにはさゆりが赤ん坊を抱いてゆりかごに近付いて言った。
「太助。ここがおまえの部屋よ」
なんと赤ん坊は太助自身であった。
「えっ!えぇぇぇぇ!!!」
太助は驚きのあまり吹っ飛んでしまった。
そこに太郎助と那奈が来た。那奈はまだ小学生のようだ。
「はっはっは!!ここが太助の部屋だな!!」
「あなた。静かにしてください。太助が起きちゃうでしょ」
「おお。すまんすまん」
太郎助は静かな声で謝った。
「ねぇねぇお父さん。この子が私の弟なの?」
「ああそうだよ」
そう聞いた太助はみんなが自分に気づかないことを知った。
「どうなってんだ?俺は……みんなみえないのか〜〜」
太助は一生懸命に呼びかける。
「シャオたちもいないのにどうしよう………」
その時太助の頭の中にささやいてくる声が聞こえた。
「太助よ。」
「!!」
太助は周りを見たが自分が見えそうな人は誰もいなかった。
「誰だ!!」
「私は時空聖天 夢草(ゆめくさ)と申す。私は人の過去を振り返らせる精霊じゃ」
なんとどこから出てきたのかまたまた精霊が登場した。
「主でもないのになんで……」
「私は主人だからとかで動く者ではない。清い心を持つ者の夢の中に出られる精霊じゃ」
「でも、何で過去なんかを……」
「それは、清い心の持ち主でも過去をやり直したいと思っている……」
「でも、そんなことをしたら未来が変わっちゃうじゃないか!」
「ああ。未来は変わる。だがお前はいままで心に残ったことを思い出せるか!」
「…………」
太助は言い返せなかった。
「で、これからどうするんだよ?」
「これから、お前の過去を振り返る」
夢草がなにやら呪文を唱え始めた。
「???」
「はっ!」
すると周りがゆがみ違う場所に移った。
「こ、ここは…………」
太助の周りは小学校だった。
「なんで小学校?」
「小学校時代がお前の思い出がいっぱいあるはずだ………」
太助は自分の教室に行った。そこは小学4年生の太助が同い年の女のこと何か話していた。
「あの子は…………」
太助としゃべっている女の子を見て太助はこう言った。
「理沙………?」
「思い出したか。4年生の時すでに親は家を離れていてお前はなんの目的もなくすごしていたからな。たかし、乎一郎と同じお前の友達だ……。お前は理沙がいついなくなったか覚えているか?」
「えっ!?」
太助はまったく覚えていないようだ。
「それには理由がある。理沙なんて人物はもとから存在しないのだから………」
「何だって!」
夢草はそう言うと理沙は何者なのかを言った。
「理沙は私だからな………」
「!!!」
太助は夢草の言葉にびっくりした。
「何で………そんなことを………」
太助は夢草に尋ねた。
「あのときのお前の瞳はともしびを失いかけていた。私はお前のようなやつを助ける精霊だからな。」
そう言うと太助はこう言った。
「だからあんたが………?」
「まあな……。だがお前の瞳はもう十分過ぎるほど生き生きとしている。私が助ける必要はないようだ。私はお前みたいな奴を助けに行く。じゃあな。」
「ああ。今までありがとう。さようなら」
「それと、この夢の中で起こったことは起きたらすべて忘れるからな………」
そういって夢草は行ってしまった。
チュンチュン
「ふぁ〜あ。よく寝た。」
「太助様ぁ〜ご飯ですよ〜!」
「ああ。今行く!」
こんどはあなたのところに夢草が行くかもしれませんよ…………
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