空気が淀んだ薄暗い室内に聞き覚えのある声が響く。
「ついに捕まえたわよ、たー様。」
ルーアンが勝ち誇ったように俺の頭の脇に立って笑っている。
気が付くと俺は体育倉庫の中でルーアンが命を与えたのであろうバトミントンのネットに捕らえられて床に転がされている。
「なっ、何をするんだルーアン!!」
「何って、決まっているでしょう。こ・れ・よ♪」
と言って、目をつぶって顔を近づけてきた。
「やめろーっ!! 俺にはシャオがいるんだー!!」
「シャオ殿なら出雲殿と"でーと"なるものに出かけておる。」
何時から居たのか唐突に居たキリュウがそういった。
「なっ、なにー!!!」
俺は何がなんだか解らなくなった。
「そうよ。あんな浮気者ほおっておいて、私達は私達でイ・イ・コ・トしましょう。」
そう言って更にルーアンは顔を近づけてくる。
「き、キリュウ、助けてくれー。」
「主殿、これも試練だ。あきらめられよ。」
「うふっ、たー様ぁー。」
やめろーーーーーーーーーー




前のページへ次ぎのページへ
月天ノベルズTopPage